ビリギャル
ちょっと前に流行っていたよね。
ちょっと前だったかどうかは
気にしない方向でお願いします。
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』
この本の映画化されたのが『ビリギャル』というもの。
もともと興味はあるなと思っていたんだけど、
とくに手を伸ばさずに今日にまで至っていた。
ただAmazon プライムビデオにも登録してあるし、
せっかくだったから見てみよう、と急に思い立って今に至るというかんじなわけ。
ちょいちょいネタバレを含むので、
映画見たい人は見てから読んでくださいませ。
- はちゃめちゃ女子高生の成長ストーリー
- 自由にやらせる母、自分の価値観を押し付ける父
- 坪田先生の存在
- 大人も見習うべき さやか の行動力
- 西村先生がいい味出してる
- 訪れる挫折
- 自分の気持ち次第で現状は変えられる
- この映画を見て強く思ったこと
はちゃめちゃ女子高生の成長ストーリー
今回の映画を見て一番感じたのは有村架純演じる、
主人公さやかの成長の物語。
学力が上がっていく過程での本人の気持ちの変化、
それを取り巻く周りの環境や人の変化の過程が
すごくわかりやすく描かれていたと思う。
自由にやらせる母、自分の価値観を押し付ける父
主人公さやかには弟と妹がいる。
父は一人息子であるさやかの弟に野球を教えている。
それは自分が叶えられなかった夢を息子に託す、
親の意地や気持ちが隠されている。
その父は「息子は俺が見るから娘たちはお前が見ろ」とさやかの母にいい放つ。
この時点で家庭崩壊のにおいがプンプンする。
その結果、さやかはロクに勉強もせずに年月を経て、
いつしか成績も学年の一番下まで転落することになる。
それでも、そんなさやかをずっと見放さずに
父に何を言われても学校になんど呼び出されようとも
最初から最後まで娘の可能性を信じた母はスゴイ!
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一方弟はというと、
父親の期待に応えるべく必死に野球を続けていく・・
ここで僕は自分と父親の関係を重ねた。
僕の場合は父親と比べられることが多くて、
もっと褒められたい!父親の期待に答えなきゃ!
と、なっていた時期があったんだ。
後々それは解消されることになるんだけどね、
自分もそうやっていた時期があったなと。
なんとなく重ねながら見ていた。
坪田先生の存在
『ダメな子はいない、ダメな指導者がいるだけだ』
劇中で 伊藤淳史 演じる 坪田先生が、
安田顕演じる 西村隆 に対して言い放った言葉。
これはグサッとくる人が多いんじゃないかな。
実際に僕自身にもかなり刺さった。
ビジネスを教える立場にいる自分も、
改めて教えるということや導く者としての責任感を
思い出させてくれたような言葉だった。
指導者と言っても意味は広い。
家では親は子供を導く指導者だし、
学校では先生は生徒を導く指導者だし、
会社に行けば上司・先輩は後輩を導く指導者になる。
もともとダメな人なんていない、
目の前の人の可能性を信じている坪田先生の言葉に、
すごく重みを感じた瞬間だった。
出来の悪い○○って先輩とか上の人達は言うけど、
そういう人たちほど自分自身も周りからそう思われてるって気づかないんだろうね。
後進を育てるときは、
その人の可能性に目を向けることが大事だと、
改めて気づかされましたね。
あと『やればできる』っていう言葉は、
出来なかったときに出来ないという気持ちを増幅させ、
よくない状態を生み出すと言ってたのも印象深い。
自分は『やればできる』って言われると、
あんまりいい気持ちがしないのは、
もしかしてそういうことなのかなって。
改めて自分を見直すことができた。
大人も見習うべき さやか の行動力
坪田先生と出会ったころ、
まだまだ学力的には全然だったさやか。
物語とはいえ、この子が慶応か~と思ってしまう。
そんな中さやかは出来るか出来ないとか考えずに、
志望校を慶応大学にして、それを周りに公言する。
なんと素晴らしい行動力と前向きさ!
年齢を重ねれば重ねるほど、
新しいことをやろうという気は、そんな簡単には起きない。
出来ないんじゃないか、とか考えて身動き取れなくなる。
出来なかったらどうしようとか考えず、
慶応に行きたい!って気持ち1つで入塾する。
どうやったら合格するか、
合格するために何をすべきかと先生と一緒に常に考えて、
毎日毎日ひたすら勉強する。
出来るところと出来ないところをしっかりと見極めて、
出来ないところは受け入れつつ出来るための努力をする。
指摘されたとしても嫌な顔せず楽しそうなのが印象的。
実はすごい強い子何だろうなぁ。
西村先生がいい味出してる
何かあればさやかに突っかかってくる西村先生。
坪田先生とは対照的で出来ない人はいつまでも出来ないと否定するタイプ。演じてるヤスケンさんがまたいい味出してるよな~って。
ただ、映画の世界だからいいけど実際にこういう先生は
嫌だなって思うよね。
「こいつはダメだ、何をやっても無駄だ!」
と、可能性をつぶしてしまう人。
俗にいうドリームキラーというやつ。
▼ドリームキラーについてはちょこっと書いてます。
言葉は口から出した瞬間に言霊が宿ると言われている。
自分より立場が上だったり、
ポジションが上だったりする人から言われた言葉は
受け手の心にはかなり強烈な印象を与える。
できるならいい影響を与えてあげたいもんだ。
実際にこういう先生がいたかどうかはさておき、
映画では坪田先生とは対象的な人として描かれてるから、
坪田先生の人としてのすごさがより際立って見える。
訪れる挫折
今のままの成績だと慶応の合格ラインには届かない。
模試の結果をみてもそれは明らか。
頑張ってきた分、結果が出ない事に悶々とし始める。
そんな時に弟にも変化が・・
父に怒られないように野球を続け、試合前には喘息、
期待に応えなかければというプレッシャー、
周りとの実力差を痛感し挫折。
野球部も辞め、ふらふらと過ごす日々を送る。
自分にはできない、姉ちゃんも慶応なんて夢見るな。
その言葉がさやかに重くのしかかる。
ホントは無理なんじゃないか。
どんなに頑張っても夢物語じゃないのか・・
そんな気持ちが芽生えた時に1つの行動を起こす。
それは実際に慶応大学を見にいくということだった。
行動を起こさないと変化は生まれない
実際に慶応を見にいったことで、
さやかの気持ちは再び奮起することになる。
心のそこから慶応に入りたい!と。
今までと違う行動をとることで変化は生まれる。
自分の気持ち次第で現状は変えられる
自分を変えたい、現状を乗り越えたいと思うならばこそ
自分で行動を起こすしかない。
自分自身を変えられるのは自分だけ。
周りが変わるのを待っていたり、
誰かが変えてくれるのを待っていても
それでは変われない。
学歴がない、お金がない、時間がない
ないものばかりに注目していても変わらない。
でも気持ちがあって小さな一歩でもいいから、
行動してみればきっと何かが変わる。
この映画を見て強く思ったこと
やっぱり『〜したい!』っていう自分の気持ちに
正直になった方がいいこと。
社会に出た大人たちが
もっと夢見て頑張ってほしいし頑張るべきだということ。
これからを担っていく子供たちを育てるのは今の大人。
つまり僕たち世代ということになる。
だからこそ、もっと何かに夢中になって輝いて欲しい。
僕はこれからもいい意味で子供心を忘れず、
常に何かに夢中になってストイックにやっていこう!
もっと人生楽しくしていこう!
そう思わせてくれた映画だった。
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』
本もおすすめだし、映画も良い!

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話
- 作者: 坪田信貴
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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見たことない人はぜひ見てみてくださいませ。
各写真の引用元
http://gamewalker.link/movie/birigal/
http://nylife09.blog28.fc2.com/blog-entry-3302.html
https://www.nautiljon.com/asian_movies/biri+gal.html